男女8人夏物語

2004年7月19日
連休中日、日曜のススキノにて。
4対4で40’sの男女が集まった。
昔も今もべったり仲良しだったわけじゃないが、会えば共通の思い出も多く、それぞれの今についても話は尽きない。

ダンス教師K君とメダルテスト会場でばったり会ったUちゃんは、咄嗟にK君を「先輩」と呼んだという。
ダンス教室仲間の前で、年をいくつかでも若くごまかすためだと。(笑)
そんな手、思いつかなかったなぁ。

釧路から来たT代、前にみんなで集まったときの写真を焼き増しして持ってきてくれた。
「遅くなってごめんね」
いやいや、T代がこんなに何枚も撮ってくれていたことを忘れてたよ、ありがとう。
2002年4月のその写真に写っていて、今回来ていない4人分の写真を預かった。
全部渡せるのにまた2年かかるかも・・・。

懐かしい先輩M田さん、居酒屋に入ってくるなり、相変わらずの長身に、昔よく言った、「天井に頭ついてますヨ!」という軽口が誰からともなく出てくる。
こんな180超の人と160もない私が、バランスよく踊れるわけないのだ。
しかし、無口なところも変わらない。
結局M田さんといても、つまらなくて仕方なかったんだな、あの頃の私は・・・。

Rちゃんのいる飲み会は最高だ。めちゃくちゃ楽しい。
私はここ何年かで数回会ってるが、Rちゃんとは結構久しぶりというメンバーも多い。
『Sex And The City』のキャリーを見ていて思い出すのはRちゃん。
小柄なところ、キュートで知的でフレンドリーなところ、タバコの吸い方。
そして、キャリーと同じく「ホットなスポット」をこよなく愛し、N.Y.ならぬススキノを熟知していた。
地方のお金持ちの一人娘。
頭が良かったので、中学から札幌の学校に通い、高校は札幌一の進学校だった。
なのに、高校で遊びすぎたせいで、うちの大学に流れてきたわけで、豊富な財力と、マンションでの一人暮らしという自由な環境で、遊びの道を極めていった。
今、民放が2局しか入らないという宮崎で、年上のご主人(3人目)と、共に大学で講師をしている。
田舎での静かな暮らしを気に入っているという今のRちゃんと昔のRちゃんは俄かには結びつかないけど。
今回はお父さんの23回忌のために帰省したと聞き、「もうそんなになる?」ってちょっと驚いた。
大学1年の夏、彼女のお父さんは突然亡くなった。
なのに、Rちゃんが「普通にしていて」と言ったにしても、その話題に触れずに当時を過ごしたのは、私達も若くてどうしていいか分からなかったからだろう。
この夜、彼女は「父は亡くなった時、47歳だったんだ。ダンナももうすぐその年だけど。父は幸せな人生だったのかなって時々思うんよ」と珍しくしんみり語っていた。
このRちゃんと私の夫が、なんと「又従兄妹」同士だと知ったのは、結婚直前のことだった。
世の中狭いっていうか、人の縁というのは不思議なものである。

あとのメンバーは、製薬会社「農薬部門」営業で、年中農協のオジサン達を接待しまくり、メンバー中ただ一人、醜く肥えてしまったH山。
カード会社勤務で「買い物は金を貯めてからにしろ。リボ払いには手を出すな」が口ぐせのT中。
そしてK君の同級生男子3人。
彼らとはまあ、たまに会って飲むこともあり、H山の海外接待チン道中話や、T中のお客のカード破産実話や、K君と私のレッスン秘話(?)などで、毎回楽しんでいる。

ところで、40’S(まだ入り口・笑)の男女8人、全員既婚だけど、そのうち4夫婦に子供が無い。
子供がいる4組中うちも含めて3組は一人っ子。
奥さんが若いH山なんかはまだ子供が望めるかもしれないけど、あとはちょっと厳しい年齢。
うーむ。日本の未来はやっぱりやばいかも。

日曜の夜だったので、ススキノは休んでいる店が多くて、営業中の店も観光客や結婚式2次会のグループで込み合っていて、2次会で落ち着ける店を探すのに苦労した。
が、「あそこなら」と誰もが思いつく、席数が多い、やはり観光客相手の居酒屋に行くと、何とか8人分のテーブルが空いていた。
「北海シマエビ一尾150円」なんてぼったくりメニューに「ありえないよね〜」と突っ込みつつ、日付が変わっても尚、飲んで語った。

「また会おうね」と言って別れたが、この日と同じメンバーで「また」っていうのは、まず無いだろうな。
みんなもそう思ってたはず。
それでも、誰かと誰かが繋がっていれば、またこんな夜もあるかもしれない。

帰りはK君が、遠回りしてタクシーで送ってくれた。
ススキノからK君の家はすぐなのに、申し訳ない。
実は、前回飲んだ時など、札幌の北の果てからも送ってもらっていたので、今回こそ払おうと思っていたのに、やっぱり受け取らなかった。
そういえば、飲み代も余り払ってなくてその分男子が負担してくれたし。
まだ女の子扱いしてもらえることを、ちょっと嬉しく思いながら、また甘えてしまった。

私は、今の生活を、十分幸せだと思うし気に入っている。
(あまり多くを望んでいないので)
むしろあの頃の方が、悩んで傷ついて毎日が大変だった。
でも、あの頃の自分は、今の自分には絶対に勝てないものをたくさん持っていたんだよなぁ。
そんな自分に久しぶりに会えたような気がした夜だった。

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